印刷物のレイアウトに用いられる用語について

印刷物をレイアウトする場合、必要に応じて情報の多いイメージや落ち着いたイメージ、親しみやすいイメージなどのイメージを考慮する必要があります。こういったイメージを出すためにグラフィックデザインにおいては、版面率や余白率、グリッド拘束率などの用語が使われます。そこでここでは、これらの用語について説明します。まず版面率とは、紙面に対して版面の占める割合のことをいいます。

版面率が高い誌面は余白が少なく、情報の多いホットなイメージを出すことが出来ます。一方で版面率を低くすると、落ち着いた高級感のあるイメージになります。この他にも印刷物を写真や文字が占める割合を、余白率といいます。このため余白とありますが、余白の多さを表すものではありません。

版面率と同様に、余白率が高いと情報の多いイメージとなります。また版面全体の大きさが広いため版面率が高くとも、その中にレイアウトされている写真などが小さいと、余白率が低くなります。余白率もまた、低くすることにより高級感を演出できます。グリッド拘束率とは、段落や行間が紙面の枠組みとなり、グリッドを形成していると考えるもので、このグリッドに沿っている率が高いと、グリッド拘束率が高いという事になります。

グリッド拘束率が高い印刷物は、硬さや格調高いイメージを与えます。一方でファッション誌のように、お洒落さや親しみのある雰囲気のものは、グリッド拘束率が低いものとなっています。この他にも、本文に対し写真や図版が占める割合は、図版率とよばれます。