印刷の知っておきたい知識

ネットプリントの人気によって、印刷業界では新たな需要を集めています。これまでは敷居が高いと感じた人でも簡単に注文できるようになったことが背景にあります。もちろんその格安料金と短い納期も人気の理由となります。そのサービスを利用するためには、実は印刷に関するある程度の知識は必要となります。

例えば使用する用紙に何を選ぶのかも、そのひとつとなります。大きく分けてコート紙とマット紙がありますが、印刷の目的によって使い分けることになります。コート紙は光沢のある紙となり、カラー写真が鮮明になることで製品紹介などのパンフレットに向いています。一方のマット紙は落ち着いた雰囲気となり、高級感を演出したいメディアに利用することになります。

価格としてはマット紙の方が高く、また厚みが増すほどに価格は高くなります。そしてコート紙は決して防水性があるわけでは無いので注意も必要です。また厚紙としてコートボールといった種類のものもあります。そして印刷を依頼したことのある人の誰もが経験することは、用意した画像データと刷り上がった色合いとが異なるケースがあるということです。

これは、デジカメなどのデジタルデータは赤青緑という光の三原則に基づいた色で構成されることに対して、印刷の場合には墨と藍、紅と黄の四色で構成されることに理由があります。その変換の際に色合いが変わるわけです。そこで製版作業によって色調を調整することになるわけです。そして四色のインキを乗せる形で刷ることになります。